肥満を予防することは健康を維持するうえで重要な要素であることが知られています。肥満は糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症・高血圧などの生活習慣病だけではなく、睡眠時無呼吸症候群・脳梗塞・心筋梗塞・関節症・腰痛症などの整形外科的疾患まで、幅広く影響を及ぼしています。肥満を改善・予防することは生活の質QOLにも大きく影響すると言えるでしょう。

肥満の原因
肥満は生活環境や遺伝、ストレスなどの複合的な要因が引き金となり、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがプラスになることによって引き起こされます。肥満を解消しようとして極端な食事制限をしても長続きしない上、精神的にも悪影響を与えると言われています。また、無意識に摂取エネルギーが過剰になりやすい間食やお酒などの量には注意が必要です。同時に運動を継続的に行うことも重要です。

しかし、どうしても原因を取り除けない環境にいたり、精神的な影響、外的要因など様々な理由で、肥満の治療は達成されないばかりか、罹患数は増加しているのが現状です。

当院の治療

現在、当院では肥満・痩身外来は自費診療となっております(一部を除く)。

初再診料金:通常の保険診療に準じた初再診料がかかります。

必要に応じて検査料がかかる場合もあります。

 

当院自費診療で用いられる薬剤(錠剤・注射剤)の例(2025年4月現在の価格)

 

リベルサス錠はGLP-1受容体作動薬という種類のお薬で、食欲を調整するホルモンであるGLP-1と似た働きをします。脳の食欲中枢に作用することで、満腹感を持続させ、食欲を抑える効果が期待できます。

リベルサス錠3mg 30錠(1か月分) 7,400円(税抜)  8,140円(税込)

リベルサス錠7mg 30錠(1か月分) 14,200円(税抜)  15,620円(税込)

リベルサス錠14mg 30錠(1か月分) 22,700円(税抜)  24,970円(税込)

 

GLP-1受容体作動薬には食欲を抑制する効果があります。

通常のダイエットなどで効果がない場合、リバウンドしてしまった場合、

どうしても過食が止められない場合などに効果があります。

効果には個人差があります。

 

ウゴービ皮下注は、GLP-1受容体作動薬という種類のお薬で、食欲を調整するホルモンであるGLP-1と似た働きをします。脳の食欲中枢に作用することで、満腹感を持続させ、食欲を抑える効果が期待できます。

ウゴービ皮下注0.25mgSD 2本(2週間分) 9,000円(税抜)9,900円(税込)

ウゴービ皮下注0.5mgSD 2本(2週間分) 12,000円(税抜)13,200円(税込)

ウゴービ皮下注1.0mgSD 2本(2週間分) 18,000円(税抜)19,800円(税込)

ウゴービ皮下注1.7mgSD 2本(2週間分) 22,000円(税抜)24,200円(税込)

ウゴービ皮下注2.4mgSD 2本(2週間分) 28,000円(税抜)30,800円(税込)

(2025年4月現在の価格)

 

マンジャロは2つのホルモン(GLP-1とGIP)に作用し、より強い体重減少が期待されます。

マンジャロ皮下注2.5mgアテオス 2キット(2週間分) 10,000円(税抜)11,000円(税込)

マンジャロ皮下注5.0mgアテオス 2キット(2週間分) 13,000円(税抜)14,300円(税込)

マンジャロ皮下注7.5mgアテオス 2キット(2週間分) 19,000円(税抜)20,900円(税込)

マンジャロ皮下注10mgアテオス 2キット(2週間分) 23,000円(税抜)25,300円(税込)

マンジャロ皮下注12.5mgアテオス 2キット(2週間分) 25,000円(税抜)27,500円(税込)

マンジャロ皮下注15mgアテオス 2キット(2週間分) 30,000円(税抜)33,000円(税込)

(2025年4月現在の価格)

 

ウゴービ注・マンジャロ注・リベルサス錠 比較ガイド


GLP-1/ GIP 受容体作動薬とは?

近年、肥満の医学的治療薬として「GLP-1受容体作動薬」や「GIP/GLP-1二重作動薬」が注目されています。
これらは食欲を抑え、血糖値の急上昇を防ぎ、代謝を整えることで、体重の減少をサポートします。

当院では以下の3剤を取り扱っています:

  • ウゴービ注(週1回皮下注射)

  • マンジャロ注(週1回皮下注射)

  • リベルサス錠(毎日経口服用)


主要3剤の比較表

 

項目 ウゴービ注(Wegovy) マンジャロ注(Mounjaro) リベルサス錠(Rybelsus)
有効成分 セマグルチド(高用量) チルゼパチド(GIP/GLP-1) セマグルチド(低用量)
作用機序 GLP-1作動薬 GIP + GLP-1 二重作動薬 GLP-1作動薬
投与方法 週1回自己注射 週1回自己注射 毎日朝1回内服(空腹時)
平均体重減少量 約15〜17%(68週)1 約20%(72週)2 約5〜8%(26週)3
保管方法 冷蔵(使用前) 冷蔵(使用前) 室温可
主な副作用 吐き気、便秘、下痢、食欲不振 吐き気、嘔吐、便秘、倦怠感 吐き気、便秘、胃もたれ
推奨 BMI30以上、またはBMI27以上+合併症 同左 同左(但し軽度〜中等度の方に推奨)
費用目安(月額・税込) 約50,000〜70,000円(自費) 約60,000〜80,000円(自費) 約20,000〜30,000円(自費)
保険適用(2025年4月現在) 原則自費 原則自費 原則自費

Footnotes

  1. Wilding JPH et al. N Engl J Med. 2021;384:989-1002.(STEP 1試験)

  2. Jastreboff AM et al. N Engl J Med. 2022;387:205-216.(SURMOUNT-1試験)

  3. O’Neil PM et al. Lancet. 2018;392:2180–93.(PIONEER試験群)

どれを選べばいいの?

ウゴービ注が向いている方

  • 確実な減量効果を求めたい方

  • 注射に抵抗がない方

  • 毎日服薬が煩雑と感じる方

マンジャロ注が向いている方

  • より高い減量効果(20%近く)を求める方

  • インスリン抵抗性や糖尿病傾向のある方

  • 副作用への耐性がある方

リベルサス錠が向いている方

  • 飲み薬から始めたい方

  • 注射に抵抗がある方

  • 軽度肥満やBMI27前後の方


治療の流れ

  1. 初診・問診

  2. 血液検査・体組成測定

  3. 薬剤選択と処方

  4. 定期フォローアップ(月1回目安)

  5. 生活習慣のサポート(栄養・運動アドバイス)


医師からのメッセージ

肥満は「意志の問題」ではなく、ホルモンや代謝の乱れに起因する慢性疾患です。
最適な薬剤と専門医によるサポートで、無理なく減量を目指しましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

 

 

東戸塚メディカルクリニック