大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について
大腸内視鏡(大腸カメラ)検査は、大腸粘膜の詳細を検査する目的で行われます。
大腸ポリープ・大腸LST・大腸癌・大腸憩室症・虚血性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管アメーバ・ベーチェット病・痔などを診断できます。
大腸検査前日と当日に下剤を内服し、大腸の中を空っぽにしてから検査を行います。
検査を楽に行うための麻酔薬と腸管の動きを弱める薬を点滴から使用しながら検査をしていきます。
検査中にポリープが発見された場合、治療と診断をかねてポリープを切除することができます。
検査時に切除せず、後日改めてポリープを切除するやり方もあります。
大腸のポリープは将来癌になる可性が高いポリープができやすく、ある程度の大きさになって目立つポリープは
検査と治療をかねたポリぺトミーを行うことが推奨されています。
大腸ポリープを切除すると、切除した断面から出血したり、腸管に穴があく合併症を生じることがまれにあります。
出血予防のために、ポリープを切除したあとは1週間お酒を控えたり、激しい運動や暴飲暴食を避ける必要があります。
ポリープ切除後再出血した場合は内視鏡的に止血する必要があることがありますので、早めの受診が必要です。
検査中に腸管に穴があく合併症は極めて稀ですが、起きた場合は手術的に修復することも考慮されます。
また、ポリープを切除した部分が数日後に穴があく合併症(遅発性大腸穿孔)もありますが、この場合も状況に応じて手術治療が考慮されます。
大腸ポリープ切除後の合併症は多くありませんが、起きた場合は注意が必要となります。
大腸検査後7日間は、重要な予定は入れないで、余裕をもって受けていただくことをお勧めいたします。